眠れる森の公爵
テレサ・マデイラス著
価格未定/2010年1月27日発売
原題:A KISS TO REMEMBER
「フェアリー姉妹」シリーズの第1作です。本書は、Booklist誌の「Top 10 Romances of the Year」に選ばれました。第2作の『One Night of Scandal』は、ロマンティック・タイムズのReviewer's Choice賞における「HISTORICAL ROMANCE OF THE YEAR」に選ばれています。
あらすじ
1815年ロンドン。放埓なふるまいと非情な恋愛遍歴でデヴォンブルックのデヴィル公爵と呼ばれるようになったスターリングは、フランスの戦地から10年ぶりにデヴォンブルック邸に帰ってきた。彼を待っていたのは、母エレノアが死んだという知らせ。母とは21年会っておらず、母から来る手紙もことごとく無視していた。というのも、スターリングの父母は父のギャンブルの借金を払うため、7歳のスターリングを大おじの先代デヴォンブルック公に跡取りとして売ったからだ。邪悪で暴力的だった大おじが亡くなるまで、スターリングは苦しめられていた。
手紙によると、母は孤児になった牧師の子ども3人を引き取り、故郷アーデンの屋敷をその子どもたちに譲るつもりだったらしい。そんなことはさせない。母は実の息子を捨てておいて、他人の子どもと楽しく暮らしていたのか。スターリングは3人の子どもに、激しい嫉妬を覚えた。
アーデンを自分の領地とし、3人の孤児たちは結婚させるなり、引き取り手を決めるなりして追い払ってやる。スターリングはアーデンの孤児にそう宣告する手紙を送り、みずからアーデンへと向かう。ところが怒りに駆られて馬を走らせていたスターリングは、アーデンの森のはずれにさしかかったところで馬から投げ出され、樫の大木に頭をぶつけ、気を失ってしまう。
いっぽう、アーデンの屋敷に引き取られた牧師の子ローラは、屋敷を引き継ぐというスターリングの手紙を見て憤慨する。母親からの手紙を無視し、一度も会いにこなかったような悪魔が、欲にかられて自分や幼い弟や妹を追い出そうとしている。エレノアは3人に屋敷を譲ると遺言を残してくれたが、ローラが21歳までに結婚することが条件だった。あと3週間しかない。
ローラは森に行き、夫にふさわしい男性が現れますようにと神に祈った。そのとき、樫の木の下に、やわらかい金の光に照らされた、天使かと見まがう美貌の男性が倒れているのを見つける。思わず見とれ、いつしか彼の唇に唇を重ねてしまうローラ。すると彼が目を開け、「ぼくは誰だ?」と問いかけた。彼は記憶を失っている。ローラはいけないと思いながらもこたえていた。「あなたは、わたしの大切な人よ」
ローラは彼を屋敷に連れ帰り、彼の名前はニコラス・ラドクリフで、戦争でけがをして記憶を失った彼女の婚約者だとうそをついた。ニコラス(記憶を失ったスターリング)はローラがうそをついていると感づいていたが、ひと目で彼女に恋をしていた。
それからしばらく経ったある夜、ローラは罪の意識で眠れず起きていた。そこへニコラスがやってきて、ふたりの思い出を尋ねる。ローラは自分が夢見ていた恋人との日々を、理想の男性像を、ふたりの過去として話した。いつしかキスをするふたり。あっという間にふたりは燃え上がり、情熱はとどまることを知らなかった。
愛が深まりゆくうち、罪の意識と迷いにさいなまれるローラ。ついに結婚式の前夜を迎えて……。
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